ゲイとバイセクシュアルの違いは?自分のセクシュアリティに迷ったとき
そんな疑問が急に現れることがあります。
これまで自分のセクシュアリティについて深く考えたことがなかった人でも、ある男性を好きになったことをきっかけに自分自身について考え始めることがあります。
一方で女性を好きになった経験があれば、「男性も気になるならバイなのかな」「過去に女性と付き合っていたからゲイではないのかな」と、余計に分からなくなることもあるでしょう。
そして、自分がどちらなのかはどう考えればいいのでしょうか。
言葉にはそれぞれ意味があります。ただ、人の気持ちは辞書の説明のようにきれいに二つへ分かれるとは限りません。
言葉を知ることは、自分を無理に分類するためではなく、自分の気持ちを理解する手掛かりにするためのものです。
ゲイとバイセクシュアルの基本的な違い
ゲイ
ゲイは一般的に同性へ恋愛感情や性的な魅力を感じる人を表す言葉です。日本では特に、男性を恋愛や性的な対象とする男性について使われることが多くあります。
男性との恋愛が自然に感じられたり、男性へ繰り返し惹かれたりする中で、自分をゲイだと認識する人もいます。
バイセクシュアル
バイセクシュアルは、一つの性だけに限らず複数の性へ恋愛感情や性的な魅力を感じる人を表す言葉です。「バイ」と略して呼ばれることもあります。
男性と女性へまったく同じ強さで惹かれる必要はありません。男性に惹かれることの方が多い人もいれば、その反対の人もいます。
女性と付き合ったことがあるなら、ゲイではない?
自分のセクシュアリティについて考え始めたとき、過去の恋愛経験を一つずつ振り返る人は少なくありません。
「女性を好きになったことがあるのだからゲイではないはず」と考えることもあります。ただ、過去に誰と付き合ったかだけで現在の自分のセクシュアリティが決まるわけではありません。
周囲と同じように女性と恋愛するものだと思っていた人が、あとになって男性への気持ちに気づくこともあります。反対に女性への気持ちも男性への気持ちも、自分にとって自然だったと気づく人もいます。
過去の恋愛を「本当だった」「間違いだった」と二択で考え直さなくても構いません。 そのときの気持ちと今の気持ちが、必ず同じ形で続くとは限らないからです。
一人の男性が気になる。それだけでゲイ?
これまで女性しか好きになったことがなかったのに、ある男性だけが妙に気になる。そんな経験をすると、自分でも戸惑うことがあります。
その気持ちをきっかけに、自分がゲイやバイセクシュアルだと気づく人もいます。一方で、一人の男性への感情だけでは自分でもまだ分からないという人もいます。
男性を好きになった経験があるからといって、その日のうちに「自分はゲイだ」と答えを出す必要はありません。
「男性が気になる」という気持ちと、「自分を何と呼ぶか」は別々に考えてもいいものです。
こんなふうに自分の気持ちを考えてみる
男性と付き合うことを想像したとき、女性と付き合うことを想像したとき。それぞれ自分がどう感じるかを考えてみます。
恋愛感情と性的な魅力が必ず同じ方向へ向くとは限りません。自分の中で違いを感じる人もいます。
周囲の期待やこれまでの経験から、自分の気持ちより先に答えを決めようとしていないか考えてみます。
まだ分からないなら「分からないまま」という状態もあります。無理にどちらかを選ぶ必要はありません。
「ゲイ」「バイ」と
今すぐ決めなくてもいい
自分のセクシュアリティに迷い始めると、名前が決まれば気持ちも整理できるように感じることがあります。
実際に「ゲイ」という言葉を知って自分の気持ちが腑に落ちる人もいます。「バイセクシュアル」という言葉を知って、男性にも女性にも惹かれてきた自分を理解できる人もいます。
一方で、どちらの言葉もしっくりこない時期もあります。
セクシュアリティを表す言葉は、自分を言葉の中へ押し込めるためのものではありません。 自分の気持ちを理解したり、必要なときに誰かへ伝えたりするために使うものです。
今は「まだよく分からない」と感じているなら、その状態のまま過ごすこともできます。
自分で気づいたからといって、誰かに話す必要もない
自分がゲイかもしれない、バイセクシュアルかもしれないと感じると、次に「家族や友達へ話したほうがいいのか」と考えることがあります。
ただ、自分のセクシュアリティについて考えることと、それを誰かへ伝えることは別です。
まだ自分でも整理できていないなら、すぐに説明する必要はありません。誰に話すのか、いつ話すのか、話さないのかは自分で決められます。
自分の気持ちを理解するための時間を持つことと、カミングアウトすることを同時に進める必要はありません。
自分の呼び方があとから変わることもある
男性を恋愛対象として考えたことがなく、自分でも特に疑問を持っていなかった。
そこで初めて「自分は男性にも惹かれるのかもしれない」と考え始める。
過去の女性への気持ちも含めて、自分を説明しやすいと感じることがある。
経験を重ねる中で、自分自身についての捉え方や使いたい言葉が変わる人もいる。
以前とは違う言葉を使うようになったとしても、それまでの自分が間違っていたという意味ではありません。
その時点では自分を一番説明しやすい言葉だった。時間が経って自分について分かることが増えた。その結果として呼び方が変わることもあります。
一度名乗った言葉を、その後ずっと使い続けなければならないわけではありません。
ゲイかバイか。答えを急がなくてもいい
ゲイは一般的に同性へ恋愛感情や性的な魅力を感じる人を表し、日本では男性を恋愛や性的な対象とする男性について使われることが多い言葉です。
バイセクシュアルは、一つの性だけに限らず複数の性に惹かれる人を表します。どの性に対しても同じ強さで惹かれる必要はありません。
ただ、言葉の意味を知ったからといって、自分がすぐにどちらなのか分かるとは限りません。過去の恋愛経験や、一人の男性を好きになったことだけで急いで答えを出す必要もありません。
その気持ちを少しずつ理解していく中で、「ゲイ」という言葉が自然に感じるかもしれません。「バイセクシュアル」の方がしっくりくるかもしれません。しばらくどちらも使わないという選択もできます。
自分のセクシュアリティについて考える時間に期限はありません。今すぐ答えがなくても、自分の気持ちを知ろうとするところから始めればいいのではないでしょうか。